乳腺外科

乳腺外科は平成20年4月1日から、一般外科から独立し新設されました。今までは、乳癌治療は一般外科が受け持ってやってきました。というもの、以前は手術による治療が主となっていたためです。しかしながら最近の乳癌治療は、手術療法に加え、薬物療法、放射線療法などをあわせた、集学的治療を行うことが必須となってきております。また、治療のゴールドスタンダードは進化が早く、最新治療を提供することが一般外科医には難しくなってきております。このような状況を踏まえ専門外来が必要との判断から、今回乳腺外科が新設されました。


対象となる疾患と診療内容

先進国の中では日本はもっとも乳癌の少ない国ではありますが、この10年では乳癌の増加が目立つようになってきました。死亡率では、胃癌や肺癌までは多くありませんが1万人を超える状況で、罹患率は女性ではトップとなっております。市立函館病院では過去5年間に177例の乳癌手術を行っています。その手術成績や遠隔成績は別項で詳細に報告していますのでそちらをご覧ください。また、検診や診断ではデジタルマンモグラフィを活用し、ごく初期の乳癌の発見に努めています。マンモグラフィで乳癌が疑われた場合には、マンモグラフィで病変を確認しながら生検ができるマンモトーム生検(道南唯一の検査機器)を行っております。手術療法では、センチネルリンパ節生検も導入し開始しています。薬物治療では、術後補助療法のみならず、術前化学療法、再発に対する抗癌剤治療も行っております。また、抗癌剤感受性試験を取り入れ、抗癌剤の選定に使用しております。抗癌剤治療は外来化学療法室と連携し、初回投与以外はほとんどの場合、通院で治療することが可能となっております。